【2泊3日】歴史ファン必見!鳥取の戦国から江戸時代の歴史スポットを巡る旅
関西方面から若桜町を通り鳥取市にかけて点在する城跡やお寺、美術館などを巡り、戦国時代から江戸時代の鳥取の歴史を紐解きます。
- 所要時間
- 3日間
- 交通手段
- 車・徒歩
とんかつ新(ランチ)
絶品の豚料理で、まずは腹ごしらえ!
若桜町吉川地区のきれいな水と空気で育った「吉川豚」を使った絶品の豚料理。ロースを低温からじっくり揚げた絶妙な火入れのとんかつや、特製のたれでバラ肉を蒲焼にしたお重、豚トロを一日かけて煮込んだ角煮など、豚本来の美味しさを味わえます。
若桜鬼ヶ城
尼子、毛利、織田など有力大名が欲しがった因幡の重要拠点
若桜宿の南側にそびえる鶴尾山(452m)に築かれた若桜鬼ヶ城は播磨・但馬両国に通じる街道の結節点に位置しており、因幡の重要拠点として栄えました。
現在は本丸、二の丸、三の丸などに石垣が残り、古い時期の城跡が新しい城跡とは別に残っていること、「廊下橋虎口」など他の城では見られない貴重な遺稿が残っていることなどから、国史跡に指定されています。
典型的な山城ですが、城跡付近まで林道を車で登ることができます。城跡からは日本の原風景ともいえる山里が一望でき、春には桜、秋には紅葉と歴史好きでなくとも楽しめます。
もちろん麓からも登城可能ですので、健脚な方、山城マニアの方、ぜひ、挑戦してみてください。
とうふちくわの里®・布袋店
鳥取のソウルフード「とうふちくわ」
お城山展望台 河原城
秀吉も陣を置いたお城山の展望台
【城の進入口付近で土砂崩落に伴う通行止めが続いておりましたが、2024年1月31日から全面開通致しました。】
ここにはかつて「丸山城」という山城があり、豊臣秀吉が鳥取城の兵糧攻めをした時に陣を敷いた場所として知られています。現在のお城は平成に入ってから町のシンボルタワーとして建てられたもので、館内は郷土館になっており河原町の歴史や文化を知ることができます。
展示エリアには、当時の天守にあった「金のしゃちほこ」のレプリカも! 「牛ノ戸焼」や「因州中井窯」など、色鮮やかな陶磁器が有名な河原町の「焼きもの」の歴史を伝えるコーナーや、特産品のあゆ漁で使う漁具も見ることができます。とりわけ人気なのが3階の八上姫伝説の3Dビジョンや江戸時代の参勤交代の様子、「実りの秋」をテーマにした昭和30年代の河原町をイメージした手作りのジオラマなど。
天守閣からは四季折々の風景はもちろん、好天であれば遠く鳥取砂丘や中国山地も一望できます。
河原町の魅力がまるごと詰まったおもしろ情報展望台となっています。
花のれん本店(ディナー)
鳥取の郷土料理で、歴史も味わう
鳥取市街地(宿泊)
鳥取駅周辺は旅の拠点にもおすすめ
鳥取駅はJR西日本山陰本線・因美線の駅。周辺の繁華街には宿泊施設や飲食店が立ち並び、鳥取空港までバスで約20分と鳥取観光の拠点として最適です。
鳥取藩主池田家墓所
鳥取32万石を領した初代藩主とその一族が眠る静寂に包まれた地
初代鳥取藩主池田光仲(みつなか)を埋葬したことを起源とし、その後の歴代藩主と藩主夫人や同族78基の墓碑が整然と立ち並んでいます。その周囲には、260基をこえる灯篭が家臣等により供えられています。
藩主の墓碑は、亀の形をした亀趺(きふ)とよばれる台石に円頭扁平な墓標を立てた「亀趺円頭(きふえんとう)」の墓碑とよばれています。また、藩主以外の墓には宝塔形の墓碑や江戸時代に一般化した石碑墓標等が見られ、江戸時代の大名家の葬制および墓制の階層制を知ることができる貴重な資料として国の史跡に指定されています。
豊かな四季に恵まれた墓所の静寂の中、春には桜が咲き誇り、秋には美しい紅葉の名所として、多くの人びとが墓所を訪れます。
国史跡鳥取藩主池田家墓所墓所の魅力をより広く伝えるために、写真コンクールや墓所ライトアップの催しも行われています。
鳥取市歴史博物館 やまびこ館
鳥取市の歴史と文化を伝える博物館
館内では縄文時代から現代にいたるまで、鳥取市の歴史や文化を系統的に学べるように工夫されていて、特に江戸時代の鳥取城や城下町、鳥取藩の功績が重点的に紹介されています。
シアター展示室では、鳥取城下町と模型のコラボを見られます!
館内のレストラン「ひすとりあ」では、森に囲まれたテラス席でカレーやケーキセットを楽しめます。
ミュージアムショップの一番人気は、御城印!兵糧攻めで有名な鳥取城と、豊臣秀吉の本陣であった臨時のお城「太閤ヶ平(たいこうがなる)」の2つが販売されています。
鳥取東照宮(旧樗谿神社)
江戸時代に創建された国の重要文化財
鳥取県庁食堂(ランチ)
平日なら鳥取県庁の食堂へ!
鳥取県庁の食堂は一般の利用もOK。昭和の時代に本庁舎の地下食堂で提供されていた、鳥取のご当地麺「素ラーメン」や、毎週火曜日には週替りで「いのししカレー」と2種類のルーがかかった「しかカレー」が提供されています。
県庁の9階にあるため見晴らしも良く、鳥取城跡などが一望できます。
- 住所
- 鳥取県鳥取市東町1丁目271 鳥取県庁第二庁舎 9F
- 電話番号
- 0857-26-7797
- 営業時間
- 10:30~13:45(L.O)
- 休業日
- 土曜・日曜・祝日
鳥取城跡・久松公園
県内有数の桜の名所!鳥取市街地を一望できる城跡公園
◆鳥取城跡
戦国時代に築城され、豊臣秀吉の兵糧攻めの舞台となった鳥取城。現在は建物の大部分が取り壊され、主に石垣や天守台が残されています。
最近では江戸時代の姿を取り戻すために復元計画が策定され、メインエントランスとなる橋と大手門が復元されました。
今後は、山頂の天守を除く麓の建物の復元が計画され、歴史・お城マニア必見のスポットです。
(2024年7月4日撮影)
◆久松公園
鳥取城跡を整備し造園された久松公園には芝生が引き詰められ、春はソメイヨシノを中心に桜が咲き誇る県内有数の桜の名所、秋は紅葉の名所として久松山を背景に美しい風景を観ることができます。また、毎年秋には鳥取三十二万石お城まつりも開催され賑わいます。周辺には、旧鳥取藩主池田仲博侯爵の別邸で、大正天皇の皇太子時代の御宿所として利用された、白亜の洋館「仁風閣」や鳥取県立博物館など、徒歩10分以内に観光スポットが集約されています。鳥取市街地を一望できる絶景スポット二ノ丸までは久松公園から徒歩約10分、山上ノ丸までは約40分です。
※ペット不可。
「仁風閣 長期休館のお知らせ」
仁風閣は2023年12月29日(金)より約5年間、文化財保存修理工事のため長期休館しています。その間、仁風閣敷地内にある宝隆院庭園と宝扇庵は引き続きご利用いただけます。
~日本100名城スタンプ押印と御城印・武将合戦印の販売をご希望の方は、仁風閣正門敷地内ガイダンス施設「鳥取城跡・仁風閣 展示館」で対応しています~
ただし、毎週月曜日は「鳥取城跡仁風閣 展示館」がお休みのため、下記で対応いたします。
電話:0857-36-3767
営業時間:9:00 ~ 19:00<定休日:12月31日、1月1日>
<日本100名城スタンプのみ>
◆鳥取県立博物館 ※鳥取城跡仁風閣 展示館が休館で、鳥取県立博物館が開館している場合
電話:0857-26-8042
営業時間:9:00 ~ 17:00<定休日:月曜 ・ 国民の祝日の翌日※月曜が祝日の場合は翌平日・年末年始(12月29日~翌年1月3日)>
◆「鳥取市役所本庁舎」
代表電話:0857(22)8111
営業時間:9:00 ~ 19:00<12月31日、1月1日は定休日>
詳細は特集「鳥取城跡 「日本(ひのもと)にかくれなき名山」に築かれた城」をご覧ください。
(2024年11月26日更新)
玄忠寺
日本三大仇討ちのひとつ「伊賀越え仇討ち」の剣豪・荒木又右衛門の菩提寺
日本三大仇討ちのひとつ、「伊賀越え仇討ち」で知られる剣豪・荒木又右衛門の菩提寺。境内には彼の墓と、遺品を保管している荒木又右衛門記念館があります。
大和郡山藩の剣術指南役であった荒木は、義兄弟の渡辺数馬から仇討ちの助太刀を依頼されました。荒木一行は1年半の放浪の旅の末、仇討ちを成し遂げます。その後、鳥取藩主・池田光仲の請いにより鳥取に移り妻子を呼び寄せましたが、又右衛門の妻子が鳥取に到着したころには、又右衛門は急死したということになっていました。死因については毒殺など諸説あります。
また寺の庫裏には、鳥取県倉吉市出身の墨絵画家・髙木啓太郎が1983年に描いた羅漢のふすま絵が展示されており、実にいきいきとした表情で見るものを惹きつけています。
渡辺美術館
歴史ファンを魅了するサムライコレクション!
鳥取市の医師、渡辺元の「一目みて日本文化がわかる美術館をつくりたい!」という理念に基づき収集した古美術品など、およそ3万点が収蔵されています。当時の隆盛ぶりがうかがえる鳥取藩池田家ゆかりの品々や、甲冑や刀剣などの武具コレクションは国内屈指。県在住アーティストの個展や歴史を感じさせるおもしろグッズの展示のほか、テーマに合わせたワークショップなどさまざまなイベントが期間限定で開催されています。
美術館の喫茶コーナーからは、鳥獣保護区となっている「八幡池」を望むことができます。
かつての貴族や大名が贅を凝らして作らせた美術品や貴重な歴史資料、人々の生活の息吹が感じられる民芸品にいたるまで、創設者のメッセージに思いを馳せながら館内を巡ってみませんか。
鹿野城跡
大切に受け継がれる歴史ロマンあふれる街並み
戦国時代の城主亀井家の居城跡。頂上の石と内掘、外堀の石垣に当時の面影が残り、天守跡からは日本海をのぞむことができます。
鹿野は軍事上の拠点であったことからT字路・L字路が多く、城への進入経路も工夫されています。京格子のある町屋が点在し、風情ある城下町として今もなお大切に受け継がれています。
春には約500本のソメイヨシノが見事に咲き誇る桜の名所としても人気のスポット。秋には、南側にある城山(妙見山)の参道辺りで約600本のもみじが紅く鮮やかに色づき、手軽なハイキングコースとして親しまれています。冬の真っ白な銀世界もまた格別に趣があり人々を魅了します。
歴史ファンに人気の「鹿野城 御城印」、「亀井玆矩 武将印」は、近くの鹿野往来交流館 童里夢(どりーむ)で販売されています。
鹿野温泉(宿泊)
山あいに佇む温泉宿に宿泊
山と海と砂丘を巡り鳥取市を横断、一日の終わりは西部にある温泉地「鹿野温泉」でひと休み。
通称「おんなの湯」ともいわれる泉質は弱アルカリ性の単純泉で肌がつやつやになると評判です。