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鳥取城跡 「日本(ひのもと)にかくれなき名山」に築かれた城 

鳥取城跡(久松山)は、戦国時代の山城を起源にした城跡です。防御性の高さや、山頂からの優れた眺めから、「日本(ひのもと)にかくれなき名山」と評され、織田信長は「堅固な名城」と讃えました。
鳥取城は、歴史的に著名な羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)の兵糧攻めの舞台になり、江戸時代には姫路城を築いた池田輝政(いけだてるまさ)の孫・光政(みつまさ)が、「国内12番目」の石高を誇る鳥取藩32万石の平山城として拡張整備しました。整備には、現存する姫路城大天守の築城に携わった職人たちが起用されたことから、「姫路城の弟城」とも呼ばれています。

(2024年4月15日更新)

鳥取城跡 「日本(ひのもと)にかくれなき名山」に築かれた城 

お城マニア必見のスポット「城郭の博物館」鳥取城跡

  • 国内唯一の球面石垣・天球丸の巻石垣
  • 天球丸から見た巻石垣
  • 二ノ丸 幕末のものとしては国内唯一の登石垣
  • 二ノ丸三階櫓から見た角櫓跡の石垣
  • 八幡宮跡から見た天球丸入り口
  • 二ノ丸三階櫓下の石垣
  • 大手登城路から天球丸へ
  • 二ノ丸走櫓跡
  • 二ノ丸の石切場
  • 三階櫓跡

久松山の山麓を利用し、平山城として整備された山下ノ丸(さんげのまる)は、鳥取藩32万石の居城だったころの面影を今に伝えています。また仁風閣や県立博物館など近代以降の都市の記憶も残っています。  

一方、久松山の山頂に広がる山上ノ丸(さんじょうのまる)は、山城としての高い防御性と眺めの良さを兼ね備えた戦国時代から江戸時代初めの姿を今に伝えています。険しい山登りの末、天守のあった頂に立てば「日本にかくれなき名山」と称された理由が実感できます。

また、東には、兵糧攻めに際し、羽柴秀吉が本陣を構えた本陣山を、鳥取城を守った吉川経家が見たであろう姿のまま、今も望むことができます。

このように、鳥取城跡には、その歴史の長さから戦国時代から今日に至るまで多様な城の姿を残しており、日本城郭の歴史を物語る「城郭の博物館」と呼ばれています。


戦国・小和田チャンネル「猪目石を探して」(YouTube)

数多くの時代考証や歴史番組での解説を担当されている静岡大学名誉教授、公益財団法人日本城郭協会理事長の小和田哲男先生の公式チャンネルで、鳥取城跡の 「猪目石」について語られています。

Column

♥型の魔除け 猪目石

 猪目とは、猪の目を模して図案化した♥型の文様で、日本では古くから魔除けとして用いられました。中ノ御門(大手門)前に位置する猪目石は、門が創建された元和7年(1621)に設置されたものです。この場所は、二ノ丸の藩主御殿入口から南西の裏鬼門にあたり、城内に災いが入らないように魔除けとして設置されたと考えられています。

 一方、鳥取城の北東には、歴代藩主が鬼門鎮護の寺として庇護した魔尼寺(鳥取市覚寺)があり、本尊は鳥取城に正対し今も鳥取城を見守っています。

※中ノ御門渡櫓門の復元工事中は猪目石をご覧になることができません。(2023年10月現在)

♥型の魔除け 猪目石

新情報!鳥取城跡、中ノ御門渡櫓門をCGで復元

鳥取城の表門に続き、中ノ御門渡櫓門をCGで復元。竣工は2025年春の予定です。次々と復元されていく鳥取城跡に目が離せません!


(2024年2月17日撮影)


鳥取城 中ノ御門復元ムービー 渡櫓門編

Column

復元工事中のため鳥取城跡へは鳥取県立博物館の方からお入りください

復元工事中のため鳥取城跡へは鳥取県立博物館の方からお入りください

「御城印」と全国でも珍しい「武将合戦印」

  • 鳥取城 御城印
  • 武将合戦印
  • 当時の鳥取城の様子がわかる「鳥取城絵図ハンカチ」
  • 太閤ヶ平 御城印
  • 鳥取市歴史博物館 やまびこ館

御城印「鳥取城」と「太閤ヶ平」

「鳥取城」の使用家紋は、江戸時代の鳥取藩主であった鳥取池田家の代表的な家紋である「丸に揚羽蝶」と「角輪紋」とともに、揚羽蝶の羽ばたきに似せた鳥が飛翔する図案となっています。「角輪紋」は、鳥取藩を構成する因幡(鳥取県東部)と伯耆(鳥取県中西部)を意味し、鳥取池田家が推奨した文武両道の精神を表していると言われています。

この図案は、鳥取城が「今日の鳥取県の礎となった大切なシンボル」であること、鳥取池田家が「文武両道の精神」を推奨していたことを再び認識し、令和以降の次世代にも伝えていきたいという思いが込められています。

「太閤ヶ平(たいこうがなる)」は鳥取城の附けたりとして鳥取城跡と共に国史跡指定を受けており、羽柴秀吉が鳥取城を攻める際に築いた本陣跡です。


武将合戦印「天正9年鳥取城の戦/吉川経家×羽柴秀吉」 

武将合戦印は合戦名「天正9年鳥取城の戦」と武将名4名「吉川経家、羽柴秀吉、織田信長、毛利輝元」で家紋は各武将家のものとなっております。 


<販売箇所>
仁風閣(※)、鳥取市歴史博物館 やまびこ館

休館日 :毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始


◆仁風閣(※)、鳥取市歴史博物館 やまびこ館休館日は(公財)鳥取文化財団事務局にて販売いたします。

住所/鳥取市栄町655番地 池上ビル2階

電話/0857-23-2410

営業時間/平日9:00~17:00、土日祝・年末年始は休業


※「仁風閣 長期休館のお知らせ」

仁風閣は2023年12月29日(金)より文化財保存修理工事のため長期休館しています。


★仁風閣正門敷地内にガイダンス施設「鳥取城跡・仁風閣 展示館」が4月2日(火)プレオープン・4月6日(土)グランドオープンします!


~御城印・武将合戦印の販売をご希望の方は、仁風閣正門敷地内ガイダンス施設「鳥取城跡・仁風閣 展示館」で対応しています~

ただし、毎週月曜日は仁風閣事務所・鳥取市歴史博物館やまびこ館共にお休みのため、御城印をご希望の方は「鳥取市文化財団事務局でお求めください



Column

全国唯一の球面石垣「巻石垣」

天球丸の石垣に築かれた「巻石垣」は、背後の石垣崩落を防止することを目的に、文化4年(1807)頃に整備されたもので、平成24年(2012)の春に復元したものです。城郭に用いられたものとしては全国唯一の大変珍しいものです。江戸時代、球面の石垣は、河川の護岸や堤防などを築く際に用いられ、「巻石垣」は、こうした技術が用いられてたと考えられています。

 なお、この「巻石垣」のことを「天球丸」と誤解される方も多いですが、「天球丸」とは背後の石垣で区画された敷地の名称で、江戸時代の初め頃に天久院(のち天球院)の居所があったことに因むものです。

全国唯一の球面石垣「巻石垣」

「日本100名城スタンプ」押印場所について

  • 「日本100名城スタンプ」鳥取城

「日本100名城スタンプ」は仁風閣受付(※)で押すことができます。ただし、仁風閣が休館で、鳥取県立博物館が開館している場合は、県立博物館受付で押すことができます。仁風閣と県立博物館が共に閉館、休館の場合は、鳥取市役所本庁舎1階総合案内または1階管理室で押すことができます。


★仁風閣正門敷地内にガイダンス施設「鳥取城跡・仁風閣 展示館」が4月2日(火)プレオープン・4月6日(土)グランドオープンします!


~日本100名城スタンプ押印は、仁風閣正門敷地内ガイダンス施設「鳥取城跡・仁風閣 展示館」で対応しています~

ただし、「鳥取城跡仁風閣 展示館」は毎週月曜日がお休みです。また、日本100名城スタンプは鳥取県立博物館<電話:0857(26)8042※月曜休館>・鳥取市役所<鳥取市役所代表電話:0857(22)8111>でも押印できます

仁風閣 ・宝扇庵・宝隆院庭園
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「仁風閣 長期休館のお知らせ」(2024年4月4日更新)仁風閣は2023年12月29日(金)より約5年間、文化財保存修理工事のため長期休館しています。その間、仁風閣敷地内にある宝隆院庭園と宝扇庵は引き続きご利用いただけます。★…
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鳥取市歴史博物館 やまびこ館
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館内では縄文時代から現代にいたるまで、鳥取市の歴史や文化を系統的に学べるように工夫されていて、特に江戸時代の鳥取城や城下町、鳥取藩の功績が重点的に紹介されています。シアター展示室では、鳥取城下町と模型のコラボ…
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渡辺美術館
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鳥取市の医師、渡辺元の「一目みて日本文化がわかる美術館をつくりたい!」という理念に基づき収集した古美術品など、およそ3万点が収蔵されています。当時の隆盛ぶりがうかがえる鳥取藩池田家ゆかりの品々や、甲冑や刀剣な…
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鳥取県立博物館
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常設展示では約3,000点余の資料により、鳥取県の自然と歴史や美術をわかりやすく紹介しています。特定のテーマに基づいた企画展が毎年数回開催されるほか、天体観望会や野外観察会、歴史講座などのイベントも頻繁に行われて…
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鳥取東照宮(旧樗谿神社)
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鳥取藩主だった池田光仲が江戸時代に建てた日光東照宮の分社。江戸時代初期の神社建築として国の重要文化財に指定されています。本殿の柱等に施されている鷹の彫刻は日光東照宮の「眠り猫」と同じく江戸時代の伝説的な彫刻職…
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鳥取藩主池田家墓所
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初代鳥取藩主池田光仲(みつなか)を埋葬したことを起源とし、その後の歴代藩主と藩主夫人や同族78基の墓碑が整然と立ち並んでいます。その周囲には、260基をこえる灯篭が家臣等により供えられています。藩主の墓碑は、亀の…
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鳥取城跡・久松公園へのアクセス

周辺は路上駐車禁止(バス停は駐停車禁止)です、お車の方は近隣駐車場(有料含む)をご利用ください。


鳥取城跡周辺の駐車場マップ

2024年3月 鳥取城跡周辺駐車場マップ(PDF).pdf



各公共の交通機関ご利用の方はこちら↓

100円循環バスくる梨「03緑コース」
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100円循環バスくる梨「03緑コース」⑪仁風閣・県立博物館、または⑫市立武道館で下車、約8分です。
100円循環バスくる梨
ループ麒麟獅子バス
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土・日・祝日・振替休日運行の「09ループ麒麟獅子バス」ご利用の場合は、③鳥取城跡(仁風閣)で下車してください。
ループ麒麟獅子バス
路線バス
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路線バスをご利用の場合は、以下の路線にご乗車の上、西町で下車してください。徒歩数分です。
<日本交通>32・33岩美岩井線、35・37十六本松線、38北園団地線、39鳥取砂丘線
<日ノ丸自動車>39鳥取砂丘線、41白兎海岸線、43鳥取大学線、44-47湖山池線、48-49賀露循環線
路線バス

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早くて便利!パーク&ライドで鳥取城跡へGo!

鳥取城跡周辺の有料駐車場の満空情報と、周遊に便利な市内100円循環バス(くる梨:緑コース)のバス停位置や運行情報をリアルタイムで確認することができます!これを活用すれば、中心市街地の駐車場と城跡との間を、パーク&ライドでスムーズに往復できますよ。鳥取城跡周辺は駐車場がほとんどありません。鳥取城跡へは早くて便利なパーク&ライドで♪

早くて便利!パーク&ライドで鳥取城跡へGo!

新バスロケーションシステム「バスキタ!とっとり」

 2024年2月22日(木)から、鳥取県内を走る路線バスの運行情報をリアルタイムで知ることができるバスロケーションシステム「バスキタ!とっとり」の運用が開始しました。

 バスの時刻表や運賃を調べることはもちろん、乗りたいバスが今どこを走っているかわかるので、バスを待つちょっとした空き時間を有効活用できます♪

 バスをご利用の際は、ぜひ本システムをご活用ください!⇒「バスキタ!とっとり」


チラシ(裏面には使用方法)のダウンロードはこちらから

2024年2月「バスキタ!とっとり」チラシデータ.pdf