【8時間】100円バスを使って賢く周る!鳥取市中心部の歴史散策
鳥取駅を中心に市街地を20分おきに運行する100円循環バス「くる梨」。青・赤・緑の3コースがあり何区間でも1乗車100円(1日乗車券は200円)で乗ることができます。この「くる梨」を賢く乗り継いで鳥取市中心部の美術館・博物館などを巡るモデルコースをご紹介します。
- 所要時間
- 約8時間
- 交通手段
- バス・徒歩

鳥取駅前バスターミナル
乗り放題の1日乗車券の購入を忘れずに
鳥取駅前のバスターミナルから、まずは赤コースに乗車。乗り放題の1日乗車券は鳥取市観光案内所・鳥取駅前バスターミナル・バス車内などで購入できます。

鳥取東照宮(旧樗谿神社)
江戸時代に創建された国の重要文化財
鳥取藩主だった池田光仲が江戸時代に建てた日光東照宮の分社。江戸時代初期の神社建築として国の重要文化財に指定されています。本殿の柱等に施されている鷹の彫刻は日光東照宮の「眠り猫」と同じく江戸時代の伝説的な彫刻職人・左甚五郎(ひだりじんごろう)による作品とされ、当時の装飾技術の高さが伺えます。

鳥取市歴史博物館 やまびこ館
鳥取城をCGで再現 歴史と文化を伝える博物館
館内では縄文時代から現代にいたるまで、鳥取市の歴史や文化を系統的に学べるように工夫されていて、特に江戸時代の鳥取城や城下町、鳥取藩の功績が重点的に紹介されています。シアター展示室では、鳥取城下町と模型のコラボを見られます!館内のレストラン「ひすとりあ」では、森に囲まれたテラス席でカレーやケーキセットを楽しめます。ミュージアムショップの一番人気は、御城印!兵糧攻めで有名な鳥取城と、豊臣秀吉の本陣であった臨時のお城「太閤ヶ平(たいこうがなる)」の2つが販売されています。

城下町とっとり交流館 高砂屋
鳥取大震災、鳥取大火を経て残された貴重な建物でひと休み
明治時代の商家を改装し交流館として利用されている「高砂屋」。喫茶室では「たくみ割烹」の「鳥取和牛みそ煮込みカレー」やコーヒー、ジュース、フルーツみつ豆などひと休みできる空間も。また因州和紙などの民芸品や、鳥取の陶芸品などの販売も行っています。

ランチ
鳥取駅周辺でランチを堪能
赤コースのバスで再び鳥取駅に戻ったらランチタイム。駅周辺には徒歩圏内に美味しいお店がたくさんあります。なかでも、しゃぶしゃぶ発祥の地として知られる「たくみ割烹」のランチ限定「鳥取和牛みそ煮込みカレー」はおすすめです!
※高砂屋でも「鳥取和牛みそ煮込みカレー」が食べられます。

鳥取民藝美術館
「たくみ割烹」に隣接する民藝美術館
鳥取の民芸の父、吉田璋也(よしだ しょうや)が世界中から集めたコレクションや鳥取でプロデュースしたモダンな民芸品、約5000点が展示されている美術館。
吉田は耳鼻科医として働きながら、黒と緑の染め分けが美しい牛ノ戸焼(陶器)をはじめ、木工・金工・竹工・染織・和紙など、さまざまな分野の職人を育ててきました。
庶民へ民芸品の美を広めるだけでなく、鳥取の職人たちへ美の基準を示すための教育の場として、この美術館を建てました。土蔵のような外観と細部までこだわって設計した障子などの館内装飾も見どころ!
隣にある「たくみ工芸店」では、牛ノ戸焼、因州中井窯などの陶磁器や、染物などの吉田が手がけた作品を買うことができるため、窯元まで行く時間がない方は、こちらに寄ってみましょう!

鳥取駅前バスターミナル
「くる梨」緑コースで再出発!
ランチを終えたら再び、鳥取駅のバスターミナルへ。今度は緑コースに乗り換えて再出発です。

鳥取県立博物館
久松公園の一角で郷土の歴史・民俗を伝える博物館
展示室は自然、歴史/民族、美術に分かれています。常設展示に加えてさまざまな企画展が数か月おきに入れ替わるので、何度足を運んでも飽きない点がうれしいポイント。多目的広場での天体観測会や、久松公園での昆虫観察会などのイベントも頻繁に行われております。
豊臣秀吉の兵糧攻めで有名な鳥取城跡や大正天皇の皇太子時代の別邸であった白亜の洋館「仁風閣」や久松公園も近くにあり、徒歩10分以内に観光スポットが集約されています。

鳥取城跡・久松公園
県内有数の桜の名所!鳥取市街地を一望できる城跡公園
◆鳥取城跡
戦国時代中期に築城され、豊臣秀吉の兵糧攻めの舞台となった鳥取城。現在は建物の大部分が取り壊され、主に石垣や天守台が残されています。
最近では江戸時代の姿を取り戻すために復元計画が策定され、メインエントランスとなる橋と大手門が復元されました。
今後は、山頂の天守を除く麓の建物の復元が計画され、歴史・お城マニア必見のスポットです。
◆久松公園
鳥取城跡を整備して造園された久松公園は、鳥取市街地を一望できる絶景スポット。春はソメイヨシノを中心に約240本の桜が咲き誇る県内有数の桜の名所で、ぼんぼりでライトアップされた夜桜を楽しめます。秋は紅葉の名所としても有名で、久松山を背景に美しい風景を観ることができます。
周辺には、旧鳥取藩主池田仲博侯爵の別邸で、大正天皇の皇太子時代の御宿所として利用された、白亜の洋館「仁風閣」や鳥取県立博物館など、徒歩10分以内に観光スポットが集約されています。
「日本100名城スタンプ」押印場所について
「日本100名城スタンプ」は仁風閣受付で押すことができます。ただし、仁風閣が休館で、鳥取県立博物館が開館している場合は、県立博物館受付で押すことができます。仁風閣と県立博物館が共に閉館、休館の場合は、鳥取市役所本庁舎1階総合案内または1階管理室で押すことができます。
詳しくは特集「鳥取城跡 「日本(ひのもと)にかくれなき名山」に築かれた城」をご覧ください。

仁風閣 ・宝扇庵・宝隆院庭園
日本庭園と調和するフレンチ・ルネッサンス基調の白亜の洋館
鳥取城跡に建てられた仁風閣は、明治末期に建てられた当時の最先端技術がつまった国指定の重要文化財。大正天皇が皇太子時代に山陰を訪問された際に宿泊された場所として、当時の様子がそのまま展示されています。世界的にも珍しい柱のないらせん階段からは、建築技術の高さを伺えます。
芝生広場向かいの宝隆院庭園は、江戸時代後期に造園された池を回遊する日本庭園。鶴をかたどった池に、亀島が浮かんでいます。庭園の隅にある茶室「宝扇庵」は、鳥取城の一部として唯一現存している建物で、「扇御殿化粧の間」として江戸後期に建てられました。
桜や紅葉が美しい久松公園とセットで、多くの観光客が訪れる人気スポットです。
「仁風閣 長期休館のお知らせ」
仁風閣は約半世紀ぶりに行う文化財修理工事のため、令和5年12月29日より約5年間休館いたします。
次の再開館は令和10年度下半期を予定しています。
長期休館中は仁風閣の敷地内に仮施設を設けて対応します。
宝隆院庭園と宝扇庵は引き続き公開する予定ですので仁風閣改修中も鳥取城跡へお立ち寄りください。
(2023年11月10日更新)

鳥取駅
緑コースは鳥取市移住・交流情報ガーデンで下車!
鳥取駅を出発して再び鳥取駅へと戻る緑コースは、出発したバスターミナルに戻る前に、鳥取駅の反対側の鳥取駅南口を経由して戻るため、「鳥取市移住・交流情報ガーデン」で下車すると鳥取駅周辺へ早く到着できます。

ディナー&宿泊
鳥取駅は旅の拠点におすすめ
鳥取駅はJR西日本山陰本線・因美線の駅。周辺の繁華街には宿泊施設や飲食店が立ち並び、鳥取空港までバスで約20分と鳥取観光の拠点として最適です。
