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日本海の風が生んだ絶景と秘境 幸せを呼ぶ霊獣・麒麟が舞う大地「因幡・但馬」

「麒麟のまち」とは

麒麟のまちは、鳥取県東部(因幡)の鳥取市・岩美町・若桜町・智頭町・八頭町と、兵庫県(但馬)の香美町・新温泉町で構成されている。

このエリアは「麒麟獅子舞」という、古くから継承され続ける民俗芸能が共通して存在し、山陰海岸ジオパークと中国山地に囲まれた、豊かな自然と山海の幸に恵まれた魅力あふれる地域です。

■麒麟のまちの観光情報(このへん共和国)をチェック

日本海の風が生んだ絶景と秘境 幸せを呼ぶ霊獣・麒麟が舞う大地「因幡・但馬」

麒麟獅子について

幸せを呼ぶ霊獣・麒麟をかたどった獅子「麒麟獅子」。

鳥取県東部、兵庫県北部の1市6町で構成される「麒麟のまち」には、幸せを願って舞う「麒麟獅子舞」が、古くから民俗芸能として継承されています。


370年受け継がれてきた麒麟獅子舞
麒麟は他の生き物を傷つけない泰平の世の象徴とされた中国に伝わる霊獣で、約370年前に初代鳥取藩主・池田光仲が偉大な曾祖父・徳川家康を祀るために創建した神社の祭礼で、麒麟の顔を持つ獅子舞として初めて姿を現しました。きらびやかなその姿を見た人々は、幸せを呼ぶ存在として、自分たちの村の祭りにも取り入れたいと強く願われ、麒麟獅子はその顔や舞の作法など、村ごとに異なる個性と形態を生みながら、この地に広がり受け継がれています。

日本遺産認定ストーリー

日本海の風が生んだ絶景と秘境

幸せを呼ぶ霊獣・麒麟が舞う大地「因幡・但馬」


日本海から吹きつける季節風が創り上げた日本最大級の鳥取砂丘。
目に見えぬ風の姿がさざ波模様の風紋に映し出され、海岸を進むと風が起こす荒波に削り出された奇岩が連なる。
鳥取砂丘の砂を生み出す中国山地へと急流を辿ると、風がもたらす豪雪に育まれた杉林を背に豪邸が佇む。

さらに源流へと分け入ると岩窟の中に古堂が姿を現す。
これらは日本海の風が生んだ絶景と秘境である。
人々は、厳しい風の季節での無事とそれを乗り越えた感謝を胸に、古来より幸せを呼ぶ麒麟獅子を舞い続け、麒麟に出会う旅人にも幸せを分け与えている。

鳥取砂丘を創り出す日本海から吹く「風」

中国地方の北側、山陰東部に位置する因幡・但馬地方は、北は日本海に面し、背後に中国山地の高い山々が連なっている。
この地域に吹きつける日本海からの激しい北西の季節風は、中国山地にぶつかり、「山雪」と呼ばれる豪雪を山間部にもたらすとともに、鉛色の海に海岸を削る荒波を起こし、川が山地の岩石を砕いて海まで運んだ砂を巻き上げ、日本最大級の「鳥取砂丘」を誕生させる。


日本遺産認定ストーリーでは、日本海から吹きつける「風」をテーマに、風が育む「砂」・「波」・「雪」が創り出す絶景や秘境と、人々の暮らしや歩みを語るとともに、圏域に受け継がれる「麒麟獅子舞」を、厳しい風の季節での人々の無事と、それを乗り越えた感謝の気持ちを胸に舞い、人々にとって幸せを呼ぶ存在、そして心のよりどころとして位置づけて、一つの物語に仕立てられている。

風が育む「砂・波・雪」が創り出す絶景 / 圏域に受け継がれる「麒麟獅子舞」

【砂】風が育む「砂」
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表情豊かな日本最大級の鳥取砂丘。古事記「因幡の白兎」で有名な鳥取砂丘西端の白兎海岸。潟湖に育まれた人々の暮らし。

<構成文化財>
鳥取砂丘、白兎神社樹叢、青谷上寺地遺跡、桂見遺跡出土 縄文時代遺物一括 など
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【波】風が育む「波」の賜物
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荒波が創り出した壮大な海食地形。人々を魅了する空の駅からの大パノラマ。平家落人伝説にまつわる祭礼。荒波と共生する漁村集落の繁栄。

<構成文化財>
浦富海岸、但馬御火浦、香住海岸、余部橋梁 など
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【雪】風が育む「雪」の賜物
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豪雪が育む良質な杉で栄えた山郷。若桜鉄道と雪国の街並み。

<構成文化財>
不動院岩屋堂、石谷家住宅、蔵通り、智頭町板井原伝統的建造物群 保存地区 など
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【麒麟獅子舞】風の季節での無事と感謝を胸に舞われる「麒麟獅子舞」
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370年受け継がれてきた麒麟獅子舞。風と共に生きる人々の知恵と歴史。

<構成文化財>
因幡・但馬の麒麟獅子舞、鳥取城跡附太閤ヶ平、仁風閣、鳥取東照宮 など
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因幡・但馬に広がる「31」の構成文化財

麒麟のまち圏域に受け継がれる伝統芸能「麒麟獅子舞」や麒麟獅子ゆかりの鳥取東照宮をはじめ、日本海の風が創り出した鳥取砂丘や、風が起こす荒波により削り出された浦富海岸、但馬御火浦、香住海岸、風がもたらす豪雪に育まれた杉林を背に佇む石谷家住宅や太田家住宅、岩窟寺院の不動院岩屋堂など、31の文化財などが存在する。

例祭の時期と場所

例祭の暦 ー麒麟獅子を巡るー

麒麟獅子の多くは、神社の祭礼において、本舞(長いものは45分前後)を神社や地区内で舞い、氏子の家々を門付けしてまわった後、神前で本舞を奉納し例祭を終えます(地区の辻や、特定の御神場で本舞を行う地区、前日の夜に神前で神事や舞を奉納する宵宮がある地区など、様式は様々です)。
1月、3月、4月から7月、9月、10月とほぼ1年を通して、各地で様々な麒麟獅子舞を見ることができ、祭りでは、獅子に頭を噛んでもらう習慣が根付いており、子どもは元気で賢い子になり、大人は1年間無病息災で過ごせると言い伝えられています。


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