【6時間】若桜鉄道 日本遺産と沿線の暮らしにふれるローカル線の旅
昭和初期、雪国の森林鉄道として誕生した若桜鉄道。
現在も開業当時に建てられた駅舎が各駅に残り、鉄道そのものが“走る文化財”として地域に息づいています。
本コースでは、若桜鉄道に乗車し、途中下車を楽しみながら沿線を巡ります。
観光列車としての魅力はもちろん、地元住民の暮らしを支える“日常の足”としての若桜鉄道の姿にも触れられる旅です。
フリー切符を使って、ローカル線ならではのディープな駅やまちへ。
日本遺産構成文化財に認定されている23か所の鉄道関連施設や、水戸岡鋭治氏監修の車両・駅舎など、鉄道ファンはもちろん、建築やデザインに興味のある方にも見どころが満載!
さらに、事前予約制の「日本遺産・太田邸」を訪ね、若桜鉄道とともに歩んできた地域の歴史にも触れます。
人と鉄道の距離が近い若桜鉄道ならではの魅力を、途中下車しながらじっくり味わう特別な旅をお楽しみください。
- 所要時間
- 約6時間
- 交通手段
- 鉄道、徒歩

JR郡家駅「ぷらっとぴあ・やず」
JR郡家駅「ぷらっとぴあ・やず」からSTART!
旅のスタートは、JR郡家駅構内にある観光案内所「ぷらっとぴあ・やず」。
ここで沿線の情報収集し、若桜鉄道途中下車の旅をスタートさせましょう!
ローカル線の魅力や沿線の楽しみ方を聞き、若桜鉄道ならではのディープな旅へ出発します。

若桜鉄道 八頭高前駅
街の雰囲気を味わう1駅ウォーキング
八頭高前駅で途中下車し、若桜鉄道もりあげ隊の案内で、次の駅までの1駅ウォーキングを楽しみます。
沿線の風景や地域の日常に触れながら歩く、ローカル線ならではの特別な時間です。
道中では、地元の高校生に親しまれているパン屋や、登り窯を備える因久山焼の窯元に立ち寄り、ものづくりが息づく地域の魅力を感じます。
さらに、第一八東川橋梁では、川と鉄道が織りなす風景を写真に収める撮影タイムも。
ウォーキングの締めくくりは、昭和の面影を色濃く残す因幡船岡駅。
どこか懐かしい駅舎を見学し、若桜鉄道の歴史と沿線の暮らしに思いを馳せます。
- 住所
- 〒680-0451 鳥取県八頭郡八頭町久能寺

因久山焼窯元
鳥取池田家御用窯 7つの登り窯は圧巻
斜面に沿って土壁の登り窯が7つ連なる姿が印象的な因久山焼窯は、江戸時代には鳥取池田藩の御用窯でした。因久山の名も、窯の所在地である因幡国久能寺にちなみ、藩主から下賜されたものです。
伝統ある藁灰釉薬(わらばいゆうやく)をはじめとする様々な釉薬と、鉄分を多く含む地元の土で焼き上げられる焼き物は、窯の温度により発色が異なり、まさに匠による技でそれぞれ焚き分けられます。
茶道、花道用品をはじめ、コーヒー、酒器等、素朴で格調高い作品は多くの愛好者に愛用されています。
敷地内には焼き物も購入できるギャラリーもあり、時代とともに重ねられてきた職人の息吹感じる登り窯の見学と合わせてお楽しみいただけます。

因幡船岡駅
昭和の雰囲気を残す 因幡船岡駅
若桜鉄道の因幡船岡駅は、昭和の面影を色濃く残す、どこか懐かしい雰囲気の駅です。
木造駅舎や素朴な佇まいは、今も地域の暮らしに寄り添いながら、鉄道の歴史を静かに伝えています。
ホームに立つと、列車を待つひとときさえも旅の思い出に変わるような、ゆったりとした時間が流れます。
途中下車して見学すれば、若桜鉄道沿線の“変わらない日常”に触れられるスポットです。
- 住所
- 〒680-0471 鳥取県八頭郡八頭町船岡

隼駅
ライダーの聖地「隼駅」
若桜鉄道の隼駅は、全国のライダーから“聖地”として親しまれている個性的な駅です。
駅名とバイク「隼(Hayabusa)」の縁から、多くのライダーがこの地を訪れ、駅前には記念撮影を楽しむ姿が見られます。
素朴なローカル駅の佇まいと、訪れる人々の熱気が同居する風景は、隼駅ならでは。
列車の発着を眺めながら、若桜鉄道と地域に愛され続ける駅の物語に触れてみてください。

隼Lab.
隼Lab.でカフェタイム
隼Lab. は、廃校になった校舎をリノベーションし、カフェやショップ、元家庭科室や図工室などのレンタルスペース、校庭やテラスなどのパブリックスペース、多様な働き方に合わせたワーキングスペースなど、暮らしに関わる様々な機能を持ち合わせたコミュニティ複合施設です。
地域に根付いたコニュニティスペースでカフェタイムはいかがでしょう♪

隼駅
隼駅周辺を満喫したら、次の目的地へ出発!

丹比駅
自然豊かな里山に囲まれたローカル駅
八頭町八東地区の自然に包まれた丹比駅。
四季折々の山里の風景とともに、ゆっくりと流れるローカル線の時間を味わえる場所です。
- 住所
- 〒680-0601 鳥取県八頭郡八頭町北山

古民家 太田邸
暮らしと歴史が息づく、因幡の近代和風古民家
日本遺産にも認定されている「古民家 太田邸」は、因幡地方の豪農が築いた近代和風住宅として高い評価を受ける歴史的建造物です。
主屋は明治期に建てられ、拭漆(ふきうるし)で仕上げた建具や、精緻な細工を施した調度類が随所に配された、贅沢で格調高い造りが特徴。
一方、昭和初期に曹洞宗管長を迎えるために建てられた離れ「新建(しんだて)」は、良質な素木を生かした、すっきりと上質な佇まいを見せています。
正面の表門から続く門長屋の一角は、大正末期に郵便局として改造された歴史を持ち、当時としては珍しい和風建築の外観が印象的です。
こうした価値が認められ、「典型的な因幡地方の豪農の近代和風住宅」として、2017年に国登録有形文化財に認定されました。
現在は宿泊施設としても利用でき、建物の魅力をより深く味わえる体験メニューも用意されています。

丹比駅
ローカル線に揺られて若桜町へ
日本遺産・太田邸を満喫したあとは、山と清流に囲まれた自然豊かな若桜町へ。
歴史ある町並みと四季折々の風景が、旅をさらに深めてくれます。
- 住所
- 〒680-0601 鳥取県八頭郡八頭町北山

若桜鉄道 若桜駅
昭和レトロな木造駅舎と鉄道ファン垂涎の車両コレクション
若桜駅に到着後は、若桜鉄道の終着駅ならではの風情が残る、駅構内(有料エリア)を見学。
転車台や木造の駅舎など、鉄道の歴史を今に伝える施設が点在し、鉄道ファンはもちろん、初めて訪れる人も心惹かれる空間が広がっています。


