あなたはどこに泊まる?鳥取いなば温泉郷
因幡(いなば)地方と呼ばれる鳥取県東部には、鳥取市の4つの温泉を含め、全部で5つの温泉地があります。
温泉宿で季節の料理と地酒を満喫するのは至福のひとときが味わえ、近くの名店、湯上がりのスイーツもたまらない。
いにしえに思いを馳せながら、まちを散策するのもおすすめです。
せっかく温泉地に行くなら、お湯に浸かるだけではもったいない。
「鳥取いなば温泉郷」で身も心も解きほぐし、五感で温泉地を丸ごと楽しんでください。

ノスタルジックで情緒あふれる、ワーケーションに適した市街地に湧く温泉〜鳥取温泉〜
鳥取温泉は全国でも珍しい、県庁所在地の駅前歓楽街に湧く温泉です。JR鳥取駅から宿泊施設まで徒歩数分と、アクセス良好です。
賑やかなまちなかですが、老舗旅館に一歩足を踏み入れると驚くほど静かで、旅情感にも癒されます。
鳥取温泉の温泉旅館は、すべて自家源泉です。たっぷりの湯の中で手足を伸ばせば、日頃の疲れも溶けていくことでしょう。
夕食は、鳥取の山海の幸に舌鼓。目にも美しい料理を自宅のようにくつろいで味わうひとときは、旅館ならではです。
翌朝は魚や小鉢が並ぶ地味たっぷりの朝食がお楽しみ。なぜか旅館の朝食は、いつもよりたくさん食べられませんか? 元気をしっかりチャージして、旅の続きを楽しみましょう。館内に並ぶ選りすぐりのお土産も、思い出に花を添えてくれそうです。
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鳥取温泉がぎゅっとつまった石鹸
鳥取温泉の泉質は「ナトリウムー硫酸塩・塩化物泉」。肩こりや神経痛、保湿・美肌などに効果があるこの温泉水を使った石鹸を、鳥取市温泉旅館組合が開発しました。無添加・無香料、肌が弱い人にもやさしい使い心地で、お土産に好評です。

温泉もご飯も自分で選ぶ! 鳥取探検でディープな夜を〜鳥取温泉〜
毎日のお風呂も、休日のリフレッシュも、鳥取まちなか温泉で
鳥取は温泉のまち。飲料水用の井戸を掘っている最中に湧き出した約110年の歴史を持つ温泉地と言われ、古くから親しまれています。
一日の終わりに銭湯で汗を流せば気分は地元民!はてまた温泉宿でくつろげば、旅情たっぷりのリフレッシュに。
温泉をライフスタイルに取り入れれば、仕事も休日も充実することまちがいなし。
静かな温泉街に惹かれて、新しいお店も続々〜吉岡温泉〜
日本一大きな池といわれる湖山池の南に湧く、吉岡温泉。源泉は約50℃と熱めで、2カ所ある足湯は肌がピンク色になるほど。でも慣れると気持ちよく、全身が温まります。
細長い温泉街には10軒の旅館が軒を連ね、レトロな風情が漂います。小道も多く、散歩が楽しいまちです。
夏はホタルが舞い、毎年6月、ホタル祭が開かれます。温泉街の西を流れる長柄川はホタルの名所で、秋には彼岸花が田を彩ります。
その近くの「苺工房たけうち」では、11月〜6月にかけてイチゴ狩りができます。温泉街の「パーラー株湯」では、この農園の朝摘み「あきひめ」をたっぷり使ったパフェが人気。通年販売のソフトクリームも湯上がりに最高です。天然酵母パンや自家焙煎珈琲の店も続々開店し、静かなトレンドの地となっています。
お殿様の御用達となった、伝説の美肌湯〜吉岡温泉〜
言い伝えによると、吉岡温泉は応和2(962)年、地元の葦岡長者が薬師如来のお告げに従って掘り当てました。その湯で娘の身体を洗うと皮膚病が治ったそう。美肌の湯と呼ばれる由縁です。
江戸時代には鳥取藩主池田家専用の御茶屋(休泊施設)「一ノ湯」が置かれ、殿様やお姫様が湯治に通いました。いま、その名を受け継ぐ立ち寄り温泉「一ノ湯」が同じ場所に開かれています。
この「一ノ湯」を起点に散歩コースが整備されています。伝説の源泉「株湯」や薬師堂、秋葉大権現、絶景の秋葉山展望台など見所たくさん。
秋葉山に祀られる33体の観音像を巡礼する約30分のミニ西国三十三所巡りもできます。
「一ノ湯」でマップを受け取って、お風呂の前に一汗流しましょう!
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土産やデザートに人気の手作りプリン
大山生クリームと地元のさくらたまごを使用した、老舗旅館あづまやの手作りプリン。カスタード、抹茶、コーヒー味のほか、生姜など季節フレーバーも。夏限定しゃんしゃん傘のパッケージはお土産にも好評です。パーラー株湯などで販売。

海辺の温泉でレトロ商店街を食べ歩き〜浜村温泉〜
白く輝く砂浜が美しい浜村海岸は、民謡「貝殻節」のふるさと。毎夏「貝がら節祭り」でにぎわい、「貝がらもなか」が土産の定番です。
JR浜村駅を降りると、貝殻を掲げた子どもたちの銅像がお出迎え。その足下には、足湯が湯けむりをあげています。駅から数分歩くと、新鮮な地魚などを味わえる温泉宿が2軒。もう一つの足湯がある坂の上の「ヤサホーパーク」へ上れば、日本海と浜村のまちを一望できます。
昭和の面影を残す商店街には、ミシュランガイド掲載のラーメン店「ホットエアー」や昔ながらのケーキ店「みどりや」、町屋を活かした焼き菓子店「はこぶね」が。香りとコク豊かな自然熟成の「日光生姜」もこの地の特産です。
国民保養温泉地で温泉と歴史ロマンに浸る〜鹿野温泉〜
鹿野温泉は、戦国時代に亀井茲矩が築いた城下町の隣に湧く温泉です。
おすすめは、鹿野往来交流館「童里夢」でレンタサイクルを借りて、城下町&温泉巡り。当時の姿をとどめる水路や京格子のまち並み、山中鹿介幸盛の菩提寺「幸盛寺」など、司馬遼太郎が「えもいえぬ気品」と評した鹿野のまちをご覧ください。
城下町を出て河内川を渡ると温泉ゾーンです。源泉掛け流しの湯と料理が自慢の宿が2軒。足湯を備えた立ち寄り温泉もどうぞ。
鳥取県最古の温泉と絶景の海を体験!〜岩井温泉〜
開湯1200年と、山陰屈指の歴史を誇る岩井温泉。立ち寄り湯も宿も、お湯はすべて源泉掛け流し。頭に手ぬぐいを乗せ、唄いながら柄杓で湯をかぶる「ゆかむり唄」という奇習が伝わっています。まちに佇む2軒の温泉旅館は江戸時代から続く老舗。歴史を感じるしつらえと行き届いたおもてなし、趣ある湯船と、旅情たっぷりです。
朝晩の膳には、日本海の幸が並びます。岩美町の海は、ユネスコ世界ジオパークに認定されているんですよ!道の駅「きなんせいわみ」でも、地元海産物の食事とショッピングを手軽に楽しめます。
海ではシュノーケリングや遊覧船などの体験もできます。古の湯と絶景の海で、身も心もリフレッシュしましょう!
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